オオカミ 数学者 宇宙からの帰還

久々に本屋で3冊買う。文庫2冊は非常勤先上司息子が中学に受かったお祝いとして。

オオカミを放つ―森・動物・人のよい関係を求めて

オオカミを放つ―森・動物・人のよい関係を求めて

増えすぎたシカによる森林被害が増大している。確かに保護が必要だったのかもしれないが、天敵不在の異常な生態系がそういう結果を呼んだ。本来の天敵はオオカミだ。日本では1905年の記録が最後で、以後絶滅したとされている。このオオカミを再び野に放ち、本来の生態系を呼び戻そうという運動がある。アメリカのイエローストーン国立公園では実際にそれを行って成果を上げつつあるようだ。

個人的にはオオカミは大好きな動物なので、日本に復活するとなれば考えるだけでわくわくする。また、本来いた生物なので、現在問題となっている外来種の問題は生じないはずであるという主張は私には説得力を感じる。この人たちの活動を注視したい。

一般社団法人日本オオカミ協会


若き数学者のアメリカ (新潮文庫)

若き数学者のアメリカ (新潮文庫)

宇宙からの帰還 (中公文庫)

宇宙からの帰還 (中公文庫)

どちらも浪人生時代に母校の天文部顧問から薦められて読んだが、中学生時代に読みたかった本たち。いつも手に取ると止められなくなってしまう。
藤原正彦は例の本「国家の品格 (新潮新書)」で一躍時の人になったが、この本が原点。これから段々と現在の主張に変化していくのを見ていくと自然に感じられる。いきなりあの本だとやたらと強い主張を述べているように感じられるのではなかろうか。

「宇宙からの帰還」は立花隆の最高傑作だと思う。個々の宇宙飛行士たちの体験をここまで深く掘り下げた日本の本はないでしょう。内容を知っていると、映画「アポロ13」などももっと感慨深く見られると思うけどな。しかし、現在の宇宙飛行士たちは、この本に出てくる登場人物ほど宇宙に感化されない気がする。