幻の女 アヒルと鴨のコインロッカー

当直のお供にこの2冊。

幻の女 (角川文庫)

主人公の弁護士の前に5年前突然姿を消した女が現れる。動揺しながらも連絡先を交換したが、翌日女は殺された。そもそもその女は何者なのか、そのルーツを探っていくと…という小説。
うーん、ハードボイルドって苦手だ〜と再確認した1冊だった。というか途中で挫折。気障な男の台詞って読めない。
評価は随分高いから、きっと多くの人にとっては面白いんでしょう。
でも自分はどうも駄目でした。

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

ようやく文庫になってくれたので。
引っ越してきたと思ったらいきなり隣の住人に、｢書店を襲撃して広辞苑を奪おう｣という訳のわからない強奪計画に理不尽に誘われた主人公が、隣人を含む3人の紡ぐ物語の中に否応なく参加させられていってしまうお話。

伊坂幸太郎らしい(もう少し違った個性の人も出てきて良いとは思うけれども)、飄々と、無表情に大それた事をやってのける人物たちが繰り広げる物語はとても面白くて、こちらの方は一気に読んでしまった。
映画には難しいのでは？と思うけど、良いアイディアがあったらしく、この5月には公開になるらしい。俳優が日本人だけで上手くできるのかしらん。