フルトヴェングラー、カラヤン、チェリビダッケ

何となく3人のCD、映像など見返してみる。

フランク:交響曲 ニ短調

フランク:交響曲 ニ短調

フルトヴェングラーというと、第九を始めとしたベートーヴェン交響曲やら、ワーグナーあたりが不朽の名盤として挙げられると思うのだけれど、自分にとってはこれ。
フランクの交響曲は、最初とっつきにくく、きついなぁと思ってあまり聞かなかったのだが、勉強をしながらたまたまこのCDをかけていた夜があった。カップリングされているシューマン交響曲1番の演奏後、フランクに入ったとき、雷を受けたように動きが止まってしまって圧倒的感動を覚えたのがこの演奏だった。
フルトヴェングラーは1954年に亡くなって、それはステレオ録音誕生直前だったから、すべての録音はモノラル。もちろんこのCDもモノラルだけれど、例外的にとても良い録音でもあって、その点でもお勧め。


悲愴 交響曲第6番ロ短調 [DVD]

悲愴 交響曲第6番ロ短調 [DVD]

自己愛人格らしいカラヤンの映像美が堪能できる。
以前、とても暗〜く落ち込むことが多かった頃、自分にとって慰めになったのがチャイコフスキーの悲愴。暗い気分の時には暗い音楽を聴く方が脱出できるもの。この映像(当時はLD:レーザーディスク)にはお世話になりました。特に第4楽章。
カラヤンってずっと目をつぶっているんだよねぇ(晩年は開けていたようだが)。


チャイコフスキー:交響曲第5番

チャイコフスキー:交響曲第5番

チェリビダッケって晩年は沢山来日して、我が兄貴などいつも行っては感動していた(羨ましすぎる)。
で、重厚なブルックナー演奏がもてはやされているけれど、チャイコフスキーも良いのだ。特に5番。LDで映像を持っていたが、しょっちゅう第4楽章を聞いた。圧倒的に遅いテンポ。楽団員の緊張感、とくにティンパニ奏者の表情がすごかったと思う。DVDになっていないのが残念。