タリウムの少女 「毒殺日記」

そういえば母親をタリウムで殺そうとした少女はどうなったのかな。
一昨日週刊新潮で記事を読んだが、マスコミは例えば小動物をホルマリン漬けにしていたことであるとか、あの家は30年にわたって不運が続いていたとか、そういうことを書く。
後者は話題にするのも馬鹿馬鹿しいが、少女の生物を積極的に実験に使っていたこと、それ自体は昔の酒鬼薔薇のような単なる残酷性の発露とは異質なものだろう。
情の通っている(はずの)母親に対してあのようなことをできた心理は異常ではあろうから、考察が欲しいところだが、日頃の冷徹な実験的探求心を論拠とするなら説得力に乏しい。
犯罪心理学者の言っていることは通り一遍で使い古されているし。

少女が尊敬したグレアム・ヤングの「毒殺日記」といえばこれ。

グレアム・ヤング 毒殺日記

グレアム・ヤング 毒殺日記


それより考えてしまうのは、あの少女の異常性ではなくて、レイプもののAVなんかがやたらと売れている世の中のことかな。余程空恐ろしいことと自分には感じられるのですけどね。