なんとなく

読みたいと思っている、目の前にある本を拾ってみる。

現代進化学入門

現代進化学入門

途中まで読んではいるのだけれど…。
大昔にダーウインの伝記を読んで以来、生物の進化という現象ほど不思議に思うことはないのです。例えば馬の蹄がかつては5本あった指が次第に本数を減らしていき、最終的には走るのに適した今の1本になったのだ、ということとか。鳥というのは恐竜が進化してできたもので、だからその中間として始祖鳥なんていう、鳥としてはちょっと出来損ないの、翼に毛と爪が残っているようなものがあるとか(恐竜→鳥という道筋はどうも怪しさを増しているようではあるけど)。タイムスパンを長く取れば次第に進化してきた形態がすんなりと了解できるのだけれど、ある時期には古い表現型と新しい表現型の共存とかみられるのか?とか感覚的には疑問に思うわけだ。
とはいえ、進化という現象は化石という形態の遺物からも、遺伝子という分子遺物(現役で働いているけど)からみても否定することの不可能なダイナミックな営みなわけだ。
この間某宗教の人から「先生は進化論信じているの?」と言われ、かなり唖然としたなぁ。

まぁ宗教的理由から進化論を否定するのはわからないでもないけれど、「信仰心を試すために神は化石を埋めておいたのだ」という説には、あぁその神様は随分底意地が悪いのねと思わざるを得ないし、かつて恐竜が闊歩していた世界がある方が圧倒的に魅力的なのです(話がずれてしまった)。


多変量解析のはなし―複雑さから本質を探る

多変量解析のはなし―複雑さから本質を探る

統計の本は研究者として読まなければいけない。
結果は必ず統計解析して有意差があるかどうか見なければいけないんだから。
でもね、統計というのは取っつきにくいのですよ。生物系の研究者って数学苦手だしねぇ。自分も数学は好きだが苦手だ。数学者の話とかすごーく面白く読めるけど。
好きこそものの上手なれ←これは能力のある幸せな人の話だと思うのですよ。うん。

それはさておき、自分のやっている遺伝子解析にしても、臨床研究にしても、単純に1つの要素を比較するだけでなく、目的のものには、年齢、性別をはじめ多数の因子が関わってくるから、統計として何を選び、どう処理するかが大事なわけですね。
さっさと読まないとなっと。

本当にわかりやすいすごく大切なことが書いてあるごく初歩の統計の本

本当にわかりやすいすごく大切なことが書いてあるごく初歩の統計の本

題名通りです。いい本でした。問題がついているので、読む人はちゃんとやりましょう。
やった直後は少しわかった気になれます。
でも人に言わせると、ちょっと足りないらしくて、この本を薦められた。

心理統計学の基礎―統合的理解のために (有斐閣アルマ)

心理統計学の基礎―統合的理解のために (有斐閣アルマ)