岡本知高

旅立ちの日に(初回)

旅立ちの日に(初回)

世の中には実際に体験してみるまでその本当の良さがわからないものが数多くあるけれども、岡本さんの歌声はその一つ。
後輩が岡本さんのバックコーラスの1人として歌うからと、コンサートチケットをもらって行ったのが2年前。
ソプラノの声を保つために去勢してまで手に入れた歌手だっている男性ソプラノ。岡本さんは声変わりすることなく(内分泌系の病気か?)、ソプラノの声で歌い続けている。卓越したセンスは国立音楽大の頃から評判だったようで、卒業試験でアンコールの声がかかったとか聞いた気もする(違ったらごめんなさい)。ともあれ、素晴らしいのですよ、この人の声は。熊のような体格に、ちょっと性別不明のような顔から出てくる圧倒的迫力のソプラノ。女性の持っている透明感に力強さが加わったその雰囲気に生で浸れるのは幸せを実感できてしまう一時でした。はい。
ちなみに岡本さんは表情豊かで話も上手く、聞いていても見ていても飽きません。
実際にはまだ若いのに、この人に説教されるとすぐに「はい」と頷いてしまいそうだ…。


で、今回のCDは後輩がくれました。有り難う、H君。
「旅立ちの日」は今もっとも卒業式で歌われている歌だそうな。もともとキリスト教の学校を出たから、「蛍の光」も「仰げば尊し」も歌ったことはないので、卒業式の歌と言われても実感はないのだが。でも検索してみたら今の世の中卒業式で歌う歌も随分色々あるのね…知らなかった。
このCDには、ソロ、合唱、それに初回限定ボーナスとしてインストゥルメンタルもあってお得。
「空へ」という曲はNHKのみんなの歌で話題になったらしい。


CD第一弾の「ソプラニスタ」は文句なく素晴らしく、衝撃的。

ソプラニスタ

ソプラニスタ