Tokyo Houses 間取り

Tokyo Houses (teNeus apartments series)

Tokyo Houses (teNeus apartments series)

掃除をしつつ、前の同居人が残していったこの本を眺めてみる。
ドイツ語の本で、文章は殆ど読めない(第二外国語だったけど…)が、東京にある個性的な家々がきれいな写真で紹介されていて、見ていて飽きない。
吹き抜けのある家は開放感があっていいな、と思う。


ところで、最近引っ越しを考えている。別段大きな不満があるわけではないが、もう少し造りのきれいな所に住みたいと思って。
で、色々見てはいるのだが、なかなか良い間取りが見つからない。
広い1LDKもしくは2LDKがいいのだが、ある程度以上の広さのマンションはほぼ全て3LDK。家族しかいない、ということか。いっそローンを組んで買ってしまっても、と思うが、それでもやはり魅力的な部屋は見つからない。東京にはあるけどね。

今自分が住んでいるのは3LDKなのだが、間取りが実は変わっている。
玄関入って右手に浴室、正面にトイレ、そして左手にはすぐリビング。そして3部屋が放射状に広がっている。普通は3LDKというと、廊下を持っていて、リビングに至る前に2部屋あり、LDKにつながる1部屋を持つ、というのが一般的。ほとんどみんなそう。

面白い本無いかと本屋を探すと「なぜマンションはどこも似たような間取りなのか」、疑問の答えはこの本に。

「間取り」の世界地図暮らしの知恵としきたり  (青春新書インテリジェンス)

「間取り」の世界地図暮らしの知恵としきたり (青春新書インテリジェンス)

1970年代、4人家族用として、食寝分離と、公私室分離の発想で、個々のプライバシーと家族だんらんの両方を実現した絶妙な間取りだったのだ。


とはいえ、今となってはやはり古さを感じる。どうやら最近は広い1LDK、仕切りが無く、開放的な空間が広がっている、という間取りが流行っているようだが、私の住んでいる地域にはそんなのない。

大阪ガスが実験住宅NEXT21というのを造っている。
大阪ガス実験集合住宅NEXT21/取り組み・活動/大阪ガスについて/大阪ガス
実を言うと私の部屋はここにある、単身生活者共同生活プラン、というやつにそっくりだ。広い共用スペースを囲んで個室が並んでいる。だから結構先進的で、確かにかつて同棲したときにはなかなか暮らしよかった。でももっと採光良い部屋、LDKの広さ、使いやすいキッチンが欲しい。
どっかにいい部屋無いかなぁ。


ところで、「間取りの〜」には書名通り他の国の標準的間取りも紹介されていて楽しい。
イギリスではどの部屋も個室として独立している。ニューヨーカーは南向きより北向きを好む、どの部屋にもシャワールームがついている、フランスは夜と昼の領域をしっかり分ける、など。