深海魚

家と職場からも近く、とても雰囲気の良い公園内に、千葉県立中央博物館がある。
千葉県立中央博物館

千葉の自然や歴史をセンスの良い展示で解説しているほか、研究活動も活発、さらにちょっと前までは入場無料という素晴らしい博物館だったが、今は有料化。まぁしょうがないか。
で、今は企画展、「驚異の深海生物」展が9月3日まで。7月から始まっていたのにようやく行けた。


深海ってのは200m以上深い海をさす。
で、深海生物と言えばやはり深海魚。深海魚と言えばやはりそのグロい姿。たまにリュウグウノツカイが浜辺に揚がる、なんてニュースを見ることがあるが、なんであんな奇怪な生物が、といつも思う。


館内写真撮影可だったので、いくつか面白かったやつを。


↑顔の面白い2種。右側のニュウドウカジカはとりわけユーモラス。どんな魚かはよくわからんけど、相模湾沖800mで採集されたらしい。口には寄生虫が付着している。



チョウチンアンコウ。雄が雌に寄生するのは知っていたが、実物を見るのは初めて。雌の身体に4尾の雄が張り付いている。8尾(!)まで寄生しているのが確認されているらしい。


深海生物ファイル―あなたの知らない暗黒世界の住人たち

深海生物ファイル―あなたの知らない暗黒世界の住人たち

残念ながら博物館には詳しいパンフレットが無いので。この本は写真が多く、お勧め。
チョウチンアンコウのように雄が雌に寄生するのもあるが、雄が小さく、雌が大きいとか、小さい頃雄で、成長すると雌になる(=性転換する)魚ってのは結構いるようだ。要は精子製造器なわけね。


それにしても深海魚は顔がいかつくて面白いのが多い。
生きて動いている姿をこの目で見たい、と強烈に思う。


深海生物学への招待 (NHKブックス)

深海生物学への招待 (NHKブックス)

この本読んで一時は深海生物学者に憧れた。
日本は有人深海潜水艇「しんかい6500」を保有している。宇宙船と並んで乗ってみたいものの1つだな。